認証協が20周年の記念総会／iクリアビルバリレスシステムをお披露目

電子認証システム協議会は9月13日、第一ホテル東京で定時社員総会を開催した。第20期を迎えた総会では冒頭、全日遊連の阿部恭久理事長が来賓の挨拶に立ち、「スマート遊技機が導入され遊技業界は大きな変化の時期を迎えている。当初懸念されたユニット不足等の問題も、認証協のみなさまのご理解とご努力により、現在では沈静化している状況にある」との認識を示した。

議事では課題報告として、認証協が提供するiクリアシステムについて、スマート遊技機のリリース及び普及という市場ニーズに合わせて部材調達や安定供給に向けた取り組みを行い、iクリアシステムユニットの販売、シェアの維持・拡大に向けて取り組んでいくとともに、コスト削減や依存問題、キャッシュレスや遊技場における設備の簡素化など、次世代遊技場環境を見据えたシステムの検討、検証、改善に取り組んでいくことが報告された。

今期から理事を8人から9人に増員することが承認された後の役員改選では、重任6人、新任3人の9人の理事が承認された。代表理事は越野友春氏が引き続き務める。越野代表理事は「新しい仲間を迎えて、スマート遊技機の普及に向けて20周年という節目に改めて再スタートを切っていきたい」と意欲を示した。

『iクリアビルバリレスシステム』をお披露目

総会後には来賓を迎えて20周年を祝う懇親会を開催。会場では認証協が開発した『iクリアビルバリレスシステム』をお披露目した。

これは5インチ液晶を搭載したiクリアスマートビルバリレスユニットと発券機能付き精算機からなるシステム。発券機能付き精算機は、従来の精算だけでなく発券とチャージ機能を搭載。1度に複数枚のカード購入が可能で、離席せずに継続的に遊技できる環境を提供する。入金の上限金額は店舗側で設定できるので依存問題にも対応。21.5インチの大型タッチパネルは操作ガイダンスの表示だけでなく広告動画の再生などデジタルサイネージにもなる。



今後は顔認証によるセキュリティ機能や電子マネー・QRコード決済にも対応を検討。認証協では「イニシャルコストとランニングコストを大幅に削減でき、島づくりの自由度も上がるシステムで、来年に控えた改札にもプログラム変更だけで対応できる」としている。

【認証協・新役員構成】
代表理事　　　　越野友春 （常勤）
副代表理事　　　中原大輔 （SUNTAC）
副代表理事　　　野口博英 （昇任：アイゲート）
理事　　　　　　木原海健 （大都販売）
理事　　　　　　長谷川 慶（名古屋精工）
理事　　　　　　平井 聡　（JCMシステムズ）
理事　　　　　　舛本貴司 （新任：ジェッター）
理事　　　　　　金海晃和 （新任：ニューギン・アドバンス）
理事・事務局長　小原 慎 （新任／常勤）
監事　　　　　　阿部恭久 （全日遊連）
監事　　　　　　甲斐康伸 （北電子）




文＝アミューズメントジャパン編集部