注目企業Report｜メガクリエイト　デザインで人と空間を繋ぐ
パチンコ、インドアゴルフetc. エンターテインメント空間を創造　─ BE EXPAND ─

パチンコホールをはじめとする商業施設づくりを設計から施工までワンストップでおこなうメガクリエイトは、創業から22年の間に仕事の領域を広げてきた。手掛ける業態はインドアゴルフ、シネコン、ホテル、温浴施設、フィットネスジム、飲食店、複合アミューズメントからオフィス、クリニックまでなど多岐にわたる。


商空間デザインのスペシャリスト、メガクリエイトは、「想像もしていなかったワクワクと感動で、人と人が繋がる。そんな空間を生み出していく」を理念に掲げ、人と人のつながりが生まれるような〈繁盛店〉を作ることを使命と考え、空間デザインに取り組んでいる。それは、たんに「カッコイイ空間を作る」こととは違う。

同社の米倉雄大事業本部長は、「我々は空間デザイン作品を作っているのではなく、本質的には、その先にある『繁盛店づくり』のお手伝いをしているのです。施主様のご要望を理解しカタチにするだけではなく、潜んでいる問題を明らかにしてそれを解決するという姿勢も必要で、当然ながら立地するマーケットも理解しなければならないと考えています」と言う。

引き合いがあった段階から設計～施工までのすべての工程を、依頼主（施主）のパートナーとして担当するのがクリエイティブ事業部だ。社内的にはディレクター的役割で、案件に応じて設計部のデザイナーや施工部門の担当者をアサインする。

クリエイティブ事業部の辻光城次長が大切にしていることは、依頼主の真意、真の要望を理解すること。
「施主様はいろいろな要望や、『こうしたい』というイメージを持っています。その言葉の底にある要望を理解する必要があります。リニューアルの場合であれば、なぜリニューアルが必要なのか、現状にはどのような問題があるのかを理解する必要があります」（辻次長）

設計・デザイン部の林茉璃乃さんは、「施主様の持っているイメージを尊重し具現化するのは当然のことですが、私どもの事前調査で、施主様も認識していなかった問題が見つかることは多々あります。その問題の中には設計デザインで解決できることもあるのです」と言う。
わかりやすいのがリニューアルの事例だ。「雰囲気を変えたい」という背景には、現状の店舗にしっくり来ていない違和感があるから。その違和感の正体は、「お客様にとっての使いにくさです」と米倉部長は言う。具体的には、動線、サインの視認性（設置位置など）の問題が挙げられる。


「お客様、従業員双方にとっての使いやすさという土台の上に、目指す雰囲気を演出する色合い、照明、意匠、素材感などを載せるという考え方が、繁盛店づくりを目指す上での基本です」（松下和樹課長）

時代を反映した新たな店舗づくり

しかし近年は、「繁盛店を作るという視点だけでなく、地域の人々にとってどのような意味があるかという視点の重要性も高まっている」と辻次長は補足する。一例が、同社が建築設計を担当した日光商事グループの『nikko泉田店』（岡山市）で、ここでは『防災特化型店舗』というコンセプトを提案した。昨年オープンした同店は、大規模自然災害時の防災拠点として機能することを考慮した店舗設計がなされ、さまざまな防災設備が導入されている。

昨年11月から導入が始まったスマート遊技機についても、メガクリエイトは早い段階から、島レイアウトの可能性の広がりを研究してきた。

「最近多いご相談のひとつがスマート遊技機導入を機にしたリニューアルで、『BIGディッパー新橋1号店』様のパチスロフロアのように、従来は遊技機を設置できなかった段差がある場所を有効活用して設置台数を増やすご提案が可能です。業界の状況を反映したもうひとつ増えている引き合いが、業態転換や新規事業でのデザイン相談です」（設計・デザイン部の結城敦さん）

特に多いケースが、パチンコホール経営企業からの、フィットネスジムやインドアゴルフ施設への業態転換の際の相談だ。天井高が必要なインドアゴルフは、パチンコホール店舗からの転用に向いていることも一因だ。



業態転換だけでなく、郊外ホールの駐車場の一部を活用した、ユニットハウス型の建物のシミュレーションゴルフ施設も提案している。クルマ2台分のスぺースから始められ、低コスト・短工期。無人で運営可能だ。ホールを、複合的なエンターテインメントの場とすることができる。

「弊社の繁盛店づくりの考え方は、あらゆる商業施設づくりに当てはめることができます。パチンコホールなら主役は遊技機、インドアゴルフ練習場なら主役はゴルフシミュレーターですが、それ以外にも付加価値のある魅力的な空間をつくることができます。ワクワクドキドキする空間を新たに創りたいという経営者様は、ぜひ私たちにお手伝いさせてください」（米倉本部長）


株式会社メガクリエイト
代表取締役社長 齋藤芳和
TEL.03-5964-5335（代表）
www.megacreate.co.jp/