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2024年04月02日
No.10004262

パック・エックス イノベーション
ホール企業従業員のセカンドキャリア支援
本稼働前に「先駆けトライアル導入企業」を募集

ホール企業従業員のセカンドキャリア支援
左より、坂本勝章氏(萬・COI代表)、吉松真氏(パック・エックス イノベーション執行役員)、内田大介氏(Bagus代表)

パック・エックス イノベーションは新規事業として、ホール企業従業員のキャリア教育支援およびこれに関連する社内制度導入の支援に乗り出す。背景にあるのは、人生100年時代と言われる時代が到来し、企業の中高年従業員をどう活かすかが大きな課題となり、そのためのキャリア教育及び支援が必要と考えたからだ。


パック・エックス イノベーションは新規事業として、ホール企業従業員のキャリア教育支援およびこれに関連する社内制度導入の支援に乗り出す。主として40代以上社員のセカンドキャリア支援が目的で、対象年齢の全従業員に対するキャリアデザインセミナーやワークを通じて、まず、社内でキャリアアップを目指すか、独立や転職を視野に入れるかを選んでもらう。以降はコース別に、1カ月から半年をかけてキャリアコンサルタント(国家資格保有者)がキャリア教育をおこないながら相談に応じる。

社内でのキャリアアップを目指すコースでは、社内の評価制度を再確認したうえで、どの項目をクリアする必要があるかを理解してもらい、キャリアアップ計画を策定・実行していく。

キャリアチェンジを目指すコースでは、独立や転職を視野に入れる社員のためにキャリアプラン作成の支援をおこなうが、これと並行して、企業に対してはニーズに応じながら、就業規則改正の支援、社員独立支援制度の導入支援、会社公認の転職支援の実施などもおこなう。

パチンコ業界向けセカンドキャリア支援制度「PSC支援制度」は今年10月からの本格稼働を目指しているが、これに先立ち、企業ニーズの把握やキャリア教育プログラムの詳細設計のために、5月末までの間、この課題に関心のある企業を〈先駆けトライアル導入企業〉として募集しフィールドトライアルを実施する。

3月6日にメディア向けに開催した事業説明会で、「PSC支援制度」事業の責任者である吉松真氏は、業界でのセカンドキャリアの現状を次のように説明した。

「中高年の従業員は社内でのキャリアアップが難しく、キャリアチェンジを求める際も自身の能力不足、ノウハウもなく結果、社内でチャレンジできずにいる。セカンドキャリアと呼ばれる40歳の頃から会社で制度として自身のキャリアプランに真剣にかつ積極的に取り組める環境は採用した責任である企業が用意するべきだと考えます」

吉松真 氏 パック・エックス イノベーション 執行役員/パック・エックスグループにて新たなアイデア、技術、戦略を通じて未知の可能性を探求。ホール業界をはじめ様々な分野の企業課題を改善・解決に導く新規事業や商品サービスを企画開発。自販機事業、社食サービス、冷凍食品『ご褒美Theぐるめ』など多数。


セカンドキャリア支援制度の導入が企業を発展させる

他の業界であれば、大手企業は人材サービス会社と提携してキャリア教育を提供したり、20代から社内でキャリアデザインなどを学べる環境がある。しかし中小企業やホール企業にはそのような制度はないのが現実だ。そこでパック・エックス イノベーションが、この業界に精通した人事労務の専門家である坂本勝章氏(萬・COI)、内田大介氏(Bagus)とパートナーシップを結んでチームを作り、キャリア教育から関連する制度作りの支援を開始する。

ホール企業出身で、現在は人事労務アドバイザーとして、顧問先で従業員のキャリアカウンセリングもおこなっている坂本氏(国家資格キャリアコンサルタント)は、ホール企業の従業員の傾向を、「大きな特徴はこの業界のことしか知らない方が多く、ご自分には何ができるかもわからない。それゆえ会社(ホール企業)を辞めても転職先がない」と言う。

「異業種では転職先をうまく見つけられず、かつて働いていたホール企業に対して金銭を求めて訴訟を起こすという事例も出てきている。キャリア教育を行うことで、こういった問題も解決できるだろう」(坂本氏)

坂本勝章 氏 萬・COI(ヨロズドントコイ)代表/大山観光で新入社員研修、社内マニュアル作成、評価制度構築を手掛ける傍ら、社外で労務管理講師や新卒採用アドバイザー、転職アドバイス講師などを務めてきた。顧問先で就業規則及び評価制度に連動する賃金規程の改定の支援、評価制度の構築支援、ハラスメント窓口・メンタルケア個別面談などの実績を有する。国家資格キャリアコンサルタント。


吉松氏は、セカンドキャリア支援をおこなうことで、企業が発展すると言う。
「中高年社員が社内でチャレンジできる環境がなく、給料は年々右肩下がりの状態になれば、それを見ている若手社員にも影響を与える。新たに採用した新卒社員も辞めてしまうという負のスパイラルになりかねない。しかし、若手社員を採用、教育し続け、中高年社員のキャリアデザインを行うことによって、個々が活き活きとし組織の活性化に繋がるはず」(吉松氏)

ホール業界でも、40代以降の非管理職社員が増えていくことに対する危機感がある企業は、早期退職優遇制度を作っているケースがある。しかし、「制度だけあっても、社員側に自身のキャリアビジョンがなければ制度は利用されない」と、大手ホール企業で人事部門全域をマネジメントした経験のある内田氏は指摘する。

内田大介 氏 Bagus(バグース)代表取締役/大学卒業後、大手パチンコホールに新卒入社。4年間の店舗勤務を経て同社、人事部の立ち上げに伴い人事部に異動。新卒採用、教育研修、評価制度、労務管理と人事部門全域のマネジメントに従事。他ホール企業の人事部長、大手外食チェーン企業の人事総務部長を経て(株)Bagus設立。ホール業界を中心に人事領域の支援をしている。

「このような制度が有効に活用されるには、企業の制度としてセカンドキャリア支援の提供が必要。セカンドキャリアの教育は社内と業界事情に精通した外部委託との連携が重要と考える」(内田氏)

吉松氏は、従業員のキャリア教育は「本来は早く始めた方がいい」と言う。
「会社の活力が低下する前に、会社の制度としてキャリアの棚卸しをして会社の中で自分に何ができるのかに向き合っていただく。会社の中でできることがあるなら、それを頑張っていただきたい。キャリアチェンジを目指すなら、それを実現するための自己分析やキャリアビジョンを描くお手伝い、転職や独立のご支援をする。関心のあるホール企業様、お悩みを抱えているホール企業様、ぜひ〈先駆けトライアル導入企業〉としてPSC制度の試験導入をご検討ください」


〈先駆けトライアル導入企業〉についてのお問い合わせ先
株式会社パック・エックス イノベーション 
TEL. 03 5777 0361(代表)担当/吉松


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