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2023年04月24日
No.10003449

しるし株式会社
コインを稼ぐIoT機器で グローバルな暗号資産の恩恵を
日本におけるトークンエコノミーの実現へ

コインを稼ぐIoT機器で グローバルな暗号資産の恩恵を

TOP INTERVIEW
しるし株式会社
代表取締役CEO
櫻田 学さん


生活に密着した形でブロックチェーンの普及を目指す、しるし株式会社(東京都千代田区)。現在、ビジョン実現の第一歩として、コインが稼げるIoTデバイス『Web3Maker』を販売している。この商品にかける思いを代表取締役CEOの櫻田学さんに聞いた。

──起業したきっかは?
櫻田 もともと私はマネックス証券というインターネットの証券会社で長く為替の仕事をさせていただいていました。その後、インターネットイニシアティブジャパン(IIJ)という会社が暗号資産交換所のディーカレットという会社を立ち上げる際に参画しました。その会社で暗号資産やブロックチェーンに関わる仕事をやりたかったのですが、交換所はライセンス事業者なので、できることが非常に限られていました。個人的には、ライセンスがなくてもできる事業でブロックチェーンの世界を日本国内に広げることができればと、ずっと考えていたので、会社が増資するタイミングで退職し、同僚で暗号資産の専門家の仲間とともに、しるし株式会社を設立しました。

──具体的にいま、どういう事業を行っていますか
櫻田 私たちがビジョンに掲げているのは、トークンエコノミーの実現です。これは従来のマイニングとは少しニュアンスが異なり、わからない人からすればさらにわからないことになってしまうんですが(笑)、まず自分たちで「しるしコイン」というトークンを作りました。そのしるしコインの承認デバイスとして『Web3Maker』という商品を販売しています。

──商品の内容を具体的に教えてください。
櫻田 簡単に言うと、電源を入れて起動するだけで、仮想通貨のイーサリアムを受け取ることができる超小型・省電力のIoT機器です。500円玉ほどのサイズで超省電力。機器を購入して電源を入れるだけで『Web3Maker』がブロックチェーンのマイニングを始めます。契約期間の3年間で想定されるマイニングによる報酬は0.8イーサリアム。円換算で19万円ぐらいになります。価格は1個9万9000円。法人様であれば、消耗品として即時償却ができる点で税効果のメリットがあります。

──ほかにもメリットはありますか?
櫻田 ブロックチェーンや暗号資産はグローバルな産業です。しかしこの世界は姿かたちが見えないので、なかなかその恩恵が伝わりにくい。だからこうした商品を販売することによって、お客様にブロックチェーンの世界を感じていただきたい。日本でもNTTドコモがWeb3による新しいインターネットの基盤づくりに乗り出しています。そんな暗号資産やブロックチェーンの成長を享受していただけることも、メリットと感じていただけるのではないでしょうか。

──夢のある話ですね
櫻田 次のフェーズでは、『Web3Maker』を家電などさまざまな製品に搭載していきます。例えば現在、『Web3Maker』を内蔵してマイニング機能を持たせたランプを作っています。日常の中にコインを稼げる機能を備えた製品があって、その製品自体がコインを稼ぐことで、実質無料になるかもしれない。そんなふうに、日常にドキドキワクワクをもたらす新しい付加価値を作ることを考えています。世界の暗号資産市場は現在の140兆円から2030年までに3500兆円に成長していくと予想されています。このグローバルな成長の恩恵を、日本のパチンコ産業のみなさんにもぜひ受け取っていただければと思っています。

しるし株式会社
https://shirushi.tokyo/

※月刊アミューズメントジャパン2023年5月号で掲載した記事を転載しました。



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