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2023年01月18日
No.10003243

木曽 崇(国際カジノ研究所 所長)
世界から後れを取る日本IR開発
[コラム]カジノ研究者の視点

Kiso Takashi [プロフィール]日本で数少ないカジノの専門研究者。ネバダ大学ラスベガス校ホテル経営学部首席卒業(カジノ経営学専攻)。米国大手カジノ事業者での会計監査職を経て帰国。2004年、エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2011年、(株)国際カジノ研究所設立。

昨年12月、マカオ政庁は、現存するカジノ運営ライセンス期間の満了に伴って行われた再入札において、新たなライセンスを獲得した6業者を発表した。今後10年間の有効となるライセンスを獲得したのはMGM、ギャラクシー、ベネチアン、メルコ、ウィン、SJMの6社。当該6社は昨年失効した旧ライセンスを保持していた企業群そのままであり、結果としてマカオ内の既存カジノ企業がそのまま横滑りで新ライセンスを獲得することになった。

この再入札では、ライセンスの新規取得を目指すGMM社という「7番目」のプレイヤーが存在した。GMM社はマレーシアを本拠に置くゲンティンの関連企業であり、ゲンティンはマカオ内でのカジノ運営実績はないものの、マレーシア、シンガポール、アメリカ、イギリス、フィリピンなど、各国において大型の統合型リゾートの開発運営実績を持つ。マカオ内でカジノ運営を行ってきた既存6社に負けるとも劣らない実績を持つ企業だけに、先行する6社に食い込むかどうかに注目が集まっていた。しかし、フタを開けてみれば入札評点では最下位となった。ちなみに、今回新ライセンスを取得した6社は、ライセンス期間10年の内に総計2兆円をマカオ市域内に投資することを約束している。

マカオでの入札に敗れたゲンティン社であるが、すでに施設を保有運営しているシンガポールの統合型リゾート「RWS」は、2019年にライセンスの寡占保持期間の延長に成功している。......<本コラム全文は週刊アミューズメントジャパン 2023年01月16号でご覧いただけます。>


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