2018年04月02日
No.10000573
No.10000573
フククルフーズ
100年の味を伝えるFC店募集中
「麺処 直久」エリア・フランチャイジー
フククルフーズがフランチャイズ展開している「直久」のルーツは大正3年(1914)。実に100年以上前に誕生したラーメンの暖簾を引き継ぎ、いまなおラーメン通の舌を満足させている。飲食店のフランチャイズは数多くあるが、これほど長い歴史をもち、しかもブランドとして確立しているケースは少ない。
「大正時代、山梨県甲府市にあった割烹『更科』の主人、土橋直久氏が『直久』の名前の由来です。当時支那そばと呼ばれていたラーメンを提供したところ大評判となり、甲府で1、2を争う料亭になったそうです」(フククルフーズの橋本朋郁社長)
ところが、「更科」は戦災で閉店。東京に出店したいと熱望していた父の遺志を継いだ二代目・栄一氏が67年、銀座の東芝ビルに開業したのが「直久銀座店」だ。値段は120円。「安くて、早くて、うまい」と評判で、店のある地下からビルの外まで長い行列ができた。
フククルフーズが株式譲渡により、「直久」を完全子会社化したのは2012年。味や各店舗、工場はもちろん、従業員を一人もリストラすることなく引き継いだ。
「伝統の味を守るには、レシピだけでなくスタッフの力が大事。調理の手順やお出しするまでの時間、そして店内の雰囲気まで全てが一杯のラーメンに込められた”味“なのです」
「直久」のラーメンの最大の特徴は、スープに身付きの名古屋コーチンを使うこと。値段が張るが、くさみがなく、コクと深みのあるスープが取れる。昔ながらの「直久」の味を伝えるのは「純鶏らーめん」の醤油で、そこに背油を振り味玉を載せた「直久こく旨らーめん」が一番人気だ。
老舗の味だけでなく、斬新な期間限定商品の開発にも余念がない。煮干しそばやラー汁茶漬け、金華ハムを使ったラーメン……。評判が良かった商品は、通常メニューに載ることもある。
スープや、麺、具材は、厳重に管理されたセントラルキッチンで製造され、どの店舗にも毎日安定した最高の状態で配送される。
「現在、『直久』は首都圏を中心に24店舗。首都圏と大阪以外では、県ごとのフランチャイズ本部になることができます。これは先着順ですから、最初に本部になった法人様は、後から加盟する法人様のスーパーバイザーの役割を果たしていただきます。もちろん、出店だけの加盟も可能です」
では、開業には概ねいくらかかるのだろうか(価格はすべて消費税別)。契約時に必要な費用は加盟金200万円、開業指導費50万円、研修費30万円、保証金100万円の合計380万円。加えて物件取得費、内装・造作工事費などがかかる。開業後は、毎月商標・商号利用料5万円とQSC指導料として売上の2%が必要だ。
物件取得費、内装・造作工事費は立地条件など物件によって異なるが、広さ別の事例とモデル収支を紹介するので参考にしてほしい。
「郊外駅近く・住宅立地」のA店は15坪・券売機タイプの路面店(1階)。内装造作・設備費に1241万7000円、開業費など405万円を加えると初期投資が1646万7000円かかった。売上シミュレートした月商は417万6501円。投資回収期間は21・3カ月だ。
「駅前商店街立地」のB店は30坪・フルサービスタイプの路面店(1階)。内装造作・設備費に2656万5000円、開業費など400万円を加えると初期投資は3056万5000円。売上シミュレートした月商は1615万 1343円。投資回収期間は13・1カ月となった。
フククルフーズは、直営店を含め全店にミステリーショッピングリサーチを行い、レポートをオーナーに提出している。提供スピードが遅い、麺が伸びている、温度が低い、具材の並びが悪い……。調査してみると開業後、客足が遠のき売上げが落ちるのは明らかに問題がある場合が多いのだ。
「きちんとした管理体制で、一番良い状況でお客様に食べていただくのが最も大切」と橋本社長は言う。そのために、スープや麺、具材だけでなく、経営がうまくいき収益が上がるノウハウも提供するのが「直久」のFCだ。
「大規模に展開したいとお考えのホール企業のオーナー様にも、『直久』のエリアフランチャイジーはご満足いただけると思います。100年以上の歴史をもつラーメンをお出しする商売が簡単かと言われれば、簡単ではありません。ただ、繁盛させるノウハウはすべて提供させていただきますので、あとは加盟される法人様のお取り組み方次第だと思っています」