No.10004608
INTERVIEW
「飲食店経営を成功に導く道案内を」
株式会社コロンブスのたまご 宇井義行 さん
26歳で起業して以来、48年間で3000社以上の経営者を指導してきたフードビジネスコンサルタントの第一人者である宇井義行さん。ホール経営企業が経営する飲食店も数多く指導してきた宇井さんはいま、多角化を進めるホール企業の飲食店経営を成功に導きたいと思っている。
宇井さんはこれまで、後に上場を果たす飲食店チェーンなど数々の企業を指導してきた。そんな宇井さんが飲食業の素晴らしさに出会ったのは大学時代のアルバイトだった。
「働かせていただいた飲食店でお客様が本当に私を愛してくださって、飲食を通して人の役に立っていると実感できたことが嬉しくて、飲食業は素晴らしい仕事だなと思いました」
大学卒業後は9坪のカレーショップの経営からスタート。飲食は身近なレジャーという信念の下、さまざまな業態を成功させてきたが、26歳の時にフードコンサルタントとして起業。日本全国、海外にも出店して飲食業の素晴らしさを伝えるという夢を、指導先の飲食店で実現する道を選んだ。
起業後は実際に日本全国で飲食店を指導し、海外展開も実現。著書も数多く上奏し、フードビジネスコンサルタントとして確固とした信頼を得てきた。
起業してから48年。宇井さんがいま新たに掲げている目標が、飲食ビジネスの伝道者として若い人材を育てることだ。
「飲食ビジネスの素晴らしさを世の中に知っていただくために、若いコンサルタントを育てる場を作り、学問としての飲食業を確立させていきたいと思って活動しています」
宇井さんはこれまで、ホール企業が経営する多くの飲食店も成功に導いてきた。しかし、コロナ禍もあり飲食店経営で伸び悩んでいる店舗を見ていく中で、改めてホール企業の飲食業の手伝いをしたいと考えるようになった。
「ホール企業の経営者は本当に優秀です。だからこそ、パチンコ事業が厳しくなっているいま、同じサービスという付加価値を売る飲食店に、もう一度目を向けてほしい。そのための道案内をさせていただきたいのです」
宇井さんが指導する店舗が成功したり黒字化できたりするのは、しっかりとした土台を作った上で繁盛のツボを教えているためだ。
「飲食業はすごく単純なビジネス。正しいノウハウと情報を基にすれば必ず利益が上がります。そのためにはまず心構えが大事。私はまず社員さんに心構えを伝えて、それをご理解をいただき、その後に実際に繁盛させるためのツボを伝えて、理論に基づいて経営をしていただきます」
飲食店経営にかける情熱はいまでも変わらない。
「働く方に技術を教えるのではなく、まず飲食業の素晴らしさを伝えること。それが繁盛店への最初の一歩となるのです」
文=アミューズメントジャパン編集部