沖縄目指し学生たちが熱い戦い
「PS：JAPAN」地方大会レポート

一般社団法人ぱちんこ広告協議会（PAA）が後援する、一般社団法人全日本学生遊技連盟（学遊連）主催の全国学生ぱちんこ大会「PS：JAPAN」の地方大会が8月3日からスタート。地方大会が終了する8月30日まで、全国9ブロック・16の地域に分かれ52店舗で決勝大会に向けた熱い戦いが繰り広げられた。

2022年9月26日に設立された学遊連は、パチンコ・パチスロが好きな学生同士の交流や、大学では学べない実践的な活動を通して、業界の新たな可能性を見出す学生団体。その学遊連が「健全な遊技方法を理解した『将来的なユーザーの創出』」を目的に開催したのが、学生向けのパチンコ・パチスロ全国大会「PS：JAPAN」だ。

7月21日の締め切りまでに約5000人がエントリー。1チーム3～7人でチームを組み、知識テスト、実技テストに挑戦する。見事、日本一に輝くことができれば、優勝チームには一人当たり111万円、最大777万円の奨学金が贈られる。

参加者はまずWeb上で行われた知識テストを受けてから、実技テストに臨む。知識テストではパチンコ・パチスロに関する問題だけでなく、依存問題に関する知識なども問われた。全50問中、正解した得点数をチームの得点として反映する。

実技テストに挑むのは3人まで。パチンコ1人、パチスロ2人に分かれて、会場となるホール内で決められた範囲の島内にある機種を遊技する。2時間の実践を行い、最終的な出玉ポイントの合計がチームのポイントとなる（パチンコは1玉0・1ポイント、パチスロは1枚1ポイント）。

実技テストでは、スマートフォンで機種情報を得たり、終了時刻が近づくと出玉スピードが速い機種に移動したりと、知識と引きを駆使して競い合った。各ブロックから総獲得ポイントの多い22チームが決勝へと駒を進めた。

白熱の地方予選
開催企業の想いとは

8月9日、『ハップス市川駅前店』（千葉県市川市）から南関東予選がスタート。当日は30チーム90人の学生、学遊連の審査員らが参加した。

2時間の実践で1位を獲得したのは、チーム「苺護衛隊」。パチンコで開始早々から1万発オーバーの出玉を作り、『スマスロ北斗の拳』では初当たりから無想転生バトルに突入。『沖ドキ！GOLD』のリセット狙いでも初当たりから天国に突入し、出玉を伸ばしたのが勝因となった。

「苺護衛隊」の3人は「思い描いていた作戦が思い通りにうまくいきました。まさか1位を取れるとは思っていなかったので嬉しいです。まだ予選は続くので、決勝を目指して頑張ります」と話した（後に決勝進出が決定）。

同店を運営するヒカリシステム（千葉市稲毛区）で採用プロジェクトを進めている関水康輔さんは「弊社は学生を支援し、業界を盛り上げていきたいという想いに賛同しています。コロナ禍で外に出られなかった世代の学生さんに、こうした体験の場を提供することで業界に興味を持ってもらえる機会にもなります。パチンコ業界が就職の第一候補に挙がるような取り組みになれば嬉しいです」とスポンサーとして手を挙げた理由を語った。

8月28日、南関東予選の最終戦となった『マルハンメガシティ横浜町田』（横浜市瀬谷区）には36チーム108人のほか、学遊連が同時進行しているオーディション「ミスセブン」のファイナリストも参加した。

ミスセブンとは「PS：JAPAN」の公式アンバサダー就任をかけたオーディション企画で、グランプリに輝けば賞金77・7万円、店舗ポスターのビジュアル、1年間のYouTube活動出演支援が約束される。ファイナリストは学生の応援や自身のアピール、途中経過のアナウンスなどで会場を盛り上げた。決勝は「PS：JAPAN」と同じ沖縄で行われる。

最終戦で獲得ポイント1位のチームが決勝に駒を進めることは叶わなかったが、県下最大級の店舗で予選を行えたことや、「ミスセブン」の盛り上げもあり、予選を締めくくるという意味では大盛況のうちに幕を閉じた。



同店の田中一生店長は「若い世代の方たちにパチンコの魅力や楽しさを知ってもらいたいという想いでご協力させていただいています。もちろん将来的なユーザーの創出、採用という面もありますが、大会を通じてパチンコは誰でも楽しめる健全な遊びというイメージが広まる良い機会になるのではないかと思います」と「PS：JAPAN」への期待を語った。


次回は沖縄で開催される決勝大会の様子をレポートする。



文＝アミューズメントジャパン編集部