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2023年09月11日
No.10003774

新規事業で成長市場へ FC加盟で手堅く参入|TEAR
TREND REPORT 家族葬に特化し全国多店舗展開『葬儀会館 TEAR』

新規事業で成長市場へ FC加盟で手堅く参入|TEAR
『TEAR』は業界で唯一、本格的なフランチャイズ体制を確立していて、現在、直営で89店舗、フランチャイズで64店舗、計153店舗(9月末時点)を展開している。

日本では今後約20年間、年間死亡者人口が増加し続ける。そこで成長市場と目されているのが葬儀業界だが、その中で市場の変化をいち早く読み取り成長を続けているのが『葬儀会館TEAR』を展開する株式会社ティアだ。葬儀業界で数少ない上場企業で、唯一、本格的なFC展開をしている企業でもある。

ティアは、葬儀業界に不透明さが色濃かったことに疑問を抱いた代表の冨安徳久氏が、「価格の完全開示」「適正な費用」を打ち出して1997年に創業した。上場企業が極めて少ない葬儀業界の中で、設立から9年目の200 6年に名証セントレックスに上場(08年に第2部、14年に名証1部)、13年目には東証2部に上場(14年に東証1部)した。また業界で唯一、本格的なフランチャイズ体制を確立していて、現在、直営で89店舗、フランチャイズで64店舗、計153店舗(9月末時点)を展開している。


冨安代表は、『日本で一番「ありがとう」といわれる葬儀社』など多数の著書やDVDを発行しており、カンブリア宮殿や日経トップリーダーなど多くのメディアに取り上げられている。注目されているのは、チェーン化による店舗拡大の手腕はもちろんのこと、葬儀業を「究極のサービス業」と捉えたホスピタリティ溢れる葬儀、それを具現化するための徹底した従業員教育だ。

ティア FC事業本部開発部の福田勝也課長代理は、従業員教育について次のように語る。

「私どもは、”日本で一番『ありがとう』と言われる葬儀社“を目指し、ご遺族とのコミュニケーションを最も大切にしながらご要望をていねいにうかがい、ご遺族にとって大切な人との最後のお別れの儀式を作っています。そうして、多くの感謝のお言葉を頂戴してきました。そのためにもっとも重要なのは、ご遺族に寄り添い提案できる『人財』であると考えて、人財教育に力を注いでいるのです」

株式会社ティア FC事業本部開発部 の福田勝也課長代理


地域に根差した企業なら参入のチャンス

洋服の小売店を全国に32店舗(18年3月時点)展開していたスミノ(神奈川県)が加盟店となり1号店を県内に出店したのは15年。19年には2店舗を出店した。同社は小売業、不動産賃貸業に次ぐ第三の事業を模索している中で『TEAR』に出会った。角野社長には、父親の葬儀が「父親の要望通りの凝った演出のもので、至れり尽くせりだった」という体験があったため、”日本で一番『ありがとう』と言われる葬儀社“を目指すティアの考え方に強く共感し惹かれたという。また、「小売業で培った接客技術やおもてなしの精神を活かせると思った」のも理由だった。

FC加盟企業のバックグランドは、鉄道事業、介護事業、ホテル事業、ガソリンスタンド運営、小売業、飲食業などさまざまだ。これまで1店舗も撤退事例がないのは、緻密な出店戦略に加えて、人財教育制度や加盟店を支援するスーパーバイザー制度が確立されているためだ。同社は名古屋市に専用の研修施設を有し、直営店でのOJTを含めて3カ月間の徹底した研修プログラムがある。それゆえ、FC加盟店も新店のオープンと同時に質の高いサービスを提供できるのだ。

「FCに向いているのは、すでに地域社会に根差した事業をされている企業様です。地域貢献やお客様の満足度を高めたいという想いで事業をされているパチンコホール様なら、TEARに向いているはずです。葬儀業は『究極のサービス業』ですので、目の前の人を喜ばせること、安心させること、そのことに心から喜びを感じられる社員を育てる事業とも言えます。人の成長が本業にもたらすシナジーという点からも、パチンコホール様がこの事業に参入される意義はあるはずです」(福田氏)

『TEAR』は家族葬向けのホールにいち早く特化し、1ホールの商圏はおおむね半径2Kmとなり、店舗から5Kmを目安にドミナント展開をしている。





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