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2023年04月04日
No.10003372

P-BRAIN
次世代のホール支援者がいま最も注視している「P-BRAIN全国データ」とは!?

 次世代のホール支援者がいま最も注視している「P-BRAIN全国データ」とは!?

全国でパチンコホール約900店舗が導入しているクラウド型ホールデータ分析システム「P-BRAIN」。ホール営業に欠かせないデータをどんな視点で見ていけばいいのか。ホール支援に携わるエーゼットエンターテインメントの中嶋優氏、A-TE-RUの佐々木健太郎氏、ユニークワークスの上田健介氏、P-MOTIVATIONの大原直樹氏の4氏が、それぞれの視点から「P-BRAIN全国データ」の価値を紐解く。

機種運用の迅速な判断で業界変化のスピードに対応
株式会社 エーゼットエンターテインメント
中嶋 優


現在の新機種は貢献週がより短命になっています。背景として、ユーザーの若年層比率の拡大が挙げられます。若年層は「ブランドよりも本質を重視」「好きなモノへの消費意欲が旺盛」という行動心理があり、「コスパ重視」「モノへの執着が低い」「多様性を受け入れる」といった価値観を持っています。こうした特性を営業視点から見ると、スピード感を持った思考と視点を持ち、先回りができる計画が必要となります。私が推奨するP‐BRAINは、そうしたスピードが求められるパチンコ業界にとてもマッチしているのです。

いま業界内にはさまざまな分析ツールが存在しますが、私はP‐BRAINの開発当初から関わらせていただきました。P‐BRAINは全国各地のパチンコ業界にかかわる方の頭脳を集結し、共に成長・進化してきたソフトです。現在、大手法人でP‐BRAINデータを活用した営業考察をしていますが、その理由はシンプルです。数多くの「設置された遊技機のデータ」から集計した数値と、「遊技機を活用して最大のパフォーマンスをした」数値の差を認識して活用できるからです。

現在ピーブレイン上には多くの分析視点があるのですが、ホール様を支援する上で私自身が活用している3点を取り上げたいと思います。

1 機種予算の計画策定

新機種導入ごとの機種比較をするうえで、打込支持率、粗利支持率の比較が容易にできるため打込貢献・利益貢献に区分けでき、機種予算内での配分が可能なため投資効率を上げられます。そのため週ごとの機種予算の策定にピーブレインを活用しています。

2 新機種の増減台、資産運用の判断

P‐BRAINの機種別推移機能(全国版)では、新機種自体の増台と売却判断だけではなく、打込重視か利益重視かの選定ができます。特に「超率打込」という指標に着目し、数値として70%以上はすぐに増台、それ以下は減台(売却)もしくは利益重視の機種とします。


3 支持率推移からの稼働貢献週予測

貢献週は相対評価で既存の台と比べて打込支持率がどこに分類されているかを見ています。競合機械の導入などで随時修正がかかります。打込貢献の高い『P新世紀エヴァンゲリオン15 未来への咆哮』、『P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.』、パチスロは『Sパチスロ甲鉄城のカバネリ』、『S新鬼武者2』等は基本的に打込支持率が下降推移を辿らないので貢献週はその時点では無限大となります。


みなさまの店舗の機種選定の判断は迅速かつ正確で、次の計画へ転換できているでしょうか。結果が出てからの営業戦略では時すでに遅し、ということになりかねません。そうならないためにも分析する時間は迅速かつ正確にして、次の営業計画を先回りし、より投資効率のよい営業にシフトさせ続けなければなりません。年々加速している業界変化のスピードに対応するために、P‐BRAINという分析ソフトは必須と言えるのです。

アクションの最適解で新組織体制が構築できる
株式会社 A‐TE‐RU
佐々木健太郎


私の個人的な見解ですが、現在のホール様の営業戦略において必要なことは、全体の潮流と商圏データから、素早く自社内の営業方針の仮説を持ち、実行することだと考えています。

P‐BRAINは営業上の社内基準と指標を作り、具体的に実行できる最適なツールです。経験則や長年の勘ではない客観的データを素直に見ることで、現時点での課題と問題点が組織内で共有され、具体案が現場で実行されて、問題の本質が解決できるからです。

データや情報が一部の部署に集まり、整理されてから現場に指示を出す体制は、問題解決に遅延を生み、上司が指示を出したことに満足していたり、現場では指示待ち社員を生み出したりしてしまいます。

私が関東圏内のホール法人で店長職に携わらせていただいていた際にも、さまざまな営業支援のツールがありました。お世話になった法人には学習文化があり、新しいツールは即時に検討するなど、古い慣習ではなく新しい習慣を生み出す体制ができていました。そのため私は当時の最新の各種ツールを使う機会に恵まれました。

私がP‐BRAINに直接触れたのはその法人を退職した後です。その時に、P‐BRAINは個人のスキルに左右されず、簡単に社内指標と基準を設けて具体策を出していく仕組みづくりに長けていると実感しました。

私が特に着目している機能としてP‐BRAIN全国データを用いた比較指標があります。全国約48万台から集計される客観的指標データと自社データとを詳細に比較できるので、市場のトレンドの変化や自店とのズレを発見して修正できます。何よりも利益に直結する機械選定における判断も自社内で基準を設けて長期・短期計画の仮説を立てることができます。

店舗運営の中で重要なのは数字を根拠とした仮説を立てられること。これにより実行の問題点を再度検証でき、失敗からでも新たな仮説のアクションを起こせるのです。データを集計するのも情報処理も自動化して、データをもとにどのようなアクションを起こせるか。その第一歩をP‐BRAINは担ってくれます。

客観的データを基に施策を実行できる社員を育成して、新たな環境を創ることにこそ、P‐BRAINは効果を発揮すると私は考えています。P‐BRAINはさまざまな視点の検証機能が優れているだけではなく、今後を生き抜く社内評価基準や新体制を創るきっかけになるはずです。

自社に統一基準と見解をつくり、方向性を一致した実行ができる。それがP‐BRAINなのです。

過去機種との類似データを遊技機選定の武器に
ユニークワークス 株式会社
上田健介


スペックのトレンドが変わり行くパチスロ新台。新しい機種が過去のどのような類似スペックに成り得るか。蓄積した過去機種データから対比することは可能ですが、ソースデータを管理する手間が膨大になります。

そうした中、新台選定の根底となる指標である『MY値』が注目されています。MY値は射幸性を図る数値であり、MY値から過去機種の類似数値を拾い、選定する新機種のスペックをおおよそ予測して来ました。しかし、直近ではMY値を高めただけの機種も存在し、MY値だけでは機種特性が測れなくなりつつあります。そのため、設定ごとのC単価、出率、MY値から差枚数分布を予測して、どのような出玉分布で作られている機種なのかを深掘りすることの重要性が高まっています。

P‐BRAIN全国データの「スロットスペック比較」機能では、各機種、設定別で数値の確認が可能です。メーカーから発表される設定別数値を比較することで、該当する機種が過去機種のどの機種スペックと酷似しているか、おおよそ判断できるデータです。

『L革命機ヴァルヴレイヴ』、『L HE Y!エリートサラリーマン鏡』、『Sパチスロ甲鉄城のカバネリ』の3機種にフォーカスするとこうした機種ごとの特性が見えてきます。

ヴァルヴレイヴの場合、設定別MYでおおよそのスペックやスランプを想像できます。言葉で表すとヴァルヴレイヴは『万枚突破を意識した機種』です。鏡は『高設定で5000枚突破率を高めた機種』です。ユーザーは喜びますが、ホールとしては扱いづらいスペックになると思います。最後にカバネリ。この機種の設定6は『勝率に特化』したスペックです。また低設定においても差枚数分布の裾野が広くロングテールになっていることで稼働してくれるため、店舗にとって非常に使いやすいスペックです。

新台選定時に差枚分布までのスペック情報が出てくることはありません。全国データでいち早く過去機種との比較をすることで、機種の特徴を捉え、実運用に反映することが重要と考えます。その際に非常に大きな武器となるのがP‐BRAINです。個別台のデータ数は業界最多です。P‐BRAI Nの全国データ件数は約900件。パチンコ、パチスロ合計で約48万台の単台データを毎時間取得しています。パチスロに関しては単台ごとの設定別データ取得率は90%を超えています。約800件強×台数データが瞬時に表示される。こうしたデータは他にありません。これらの設定別データが新台オープン翌日から確認できるのもP‐BRAINデータの強みではないでしょうか。機種選定が要となるパチンコ業界にとって欠かせない指標であると考えます。


機械資産価値を最大限に高める唯一のツール
株式会社 P‐MOTIVATION
大原直樹


私は日頃から、支援先のホール様でP‐BRAINを活用しています。皆さまに質問です。「ヒット機種の定義」についての答えをお持ちでしょうか。私はP‐BRAINが提唱する導入10週目の打込がヒット機種の定義だと考えています。4円パチンコであれば導入から10週目の打込が2万発、20円パチスロであれば10週目の打込が1万枚です。

導入前から機械の評価をすることは非常に難しいことです。答えを決めるのはエンドユーザーだからです。

もちろん、事前に過去の実績値から機械の評価をすることは可能かもしれませんが、確度が高いとは言い切れません。なぜなら、機械にはスペック以外の選定要素があるからです。その一つがコンテンツ力ですが、そのコンテンツ力の判断基準で機械評価を下したとしても、100%導入前からヒット機種を予測するのは不可能です。そのため、良い機種を予測するのではなく、導入後、良い機種を素早く判断することが重要になります。

「導入10週まで実績を見ていたら既に中古価格は高騰し手遅れだ」という声も聞かれます。しかし、それもP‐BRAINの超率打込分析で解決できます。詳細はここでは割愛しますが、導入10週を待たずに稼働貢献の予測ができます。実際に弊社が支援している法人様も導入3日目に『P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.』の増台を決定しました。当時の中古価格は100万円でしたが、それでも購入に踏み切る根拠がありました。その後の中古価格を見ればこれは安い買い物だったと判断できると思います。

私は業績を上げる上で7割がハード面(立地、機械、出玉)、3割がソフト面(人材、広告、オペレーション)だと思っています。その中でもホール様が機械資産価値を高めることが最重要だと考えています。もちろん、遊技機を活かすためには営業戦略や人の力を要しますが、資産価値を最大限まで高めることがホールの成長の鍵です。遊技機選定でそれができる唯一のツールがP‐BRAINだと感じています。

時流を読みとり最適な分析ツールを
株式会社 ピーブレイン
中村湖太郎


弊社は2013年に創業しました。クラウド型のホール分析システム「P‐BRAIN」を提供し今期で10期目となります。2023年現在、約900店舗へシステムを提供させていただいています。

創業以来、ホール様に対して「持続的な企業価値の向上」「強い組織へと変革をもたらすサービスの提供」を掲げて参りました。今、パチンコ業界が大きく変わる大変革期に突入しています。今後も弊社ピーブレインはご契約ホール様の生きた声とホール支援者の声を聞きながら、時流に合った最適な分析ツールや指標を打ち出して行きます。

一方で弊社では、ホール様の業務のDX化のサポートシステムも開発しています。これについては次回改めてご紹介させていただきたいと思います。


※『月刊アミューズメントジャパン』2023年4月号に掲載した記事を転載しました。











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