ニュース

ニュース内を

2023年03月01日
No.10003312

SDGsワークショップ 体験レポート
MIRAI 広報セミナー「これからのSDGs」

SDGsワークショップ 体験レポート

昨年実施された世論調査で「SDGs」という言葉の認知率は86%に達した。遊技業界でも取り組みを表明する企業が増え、もはや「身近な言葉」となった。しかし、その内容の認知はまだまだ低い。このような背景もあり、MIRAIぱちんこ産業連盟はゲームを通じてSDGsの理解を深めるワークショップを開催した。業界メディアの立場から、筆者もワークショップに参加させていただいた。
文=野崎航(編集部)



MIRAIぱちんこ産業連盟の社会連携委員会・広報支援部会が2月27日にDMM.com社内イベントスペースで開催した、第三回広報セミナー「これからのSDGs」にはMIRAIの会員・賛助会員16社17人のほか日遊協事務局など合わせて28人が参加した。

第一部は、ジャパンニューアルファ総務部部長でSDGs & Career代表の赤羽良太氏によるワークショップ。参加者が7グループに分かれSDGs体験ゲーム「Get The Point」に取り組んだ。第二部は、ダイコク電機管理統括部総務部部長でSDGs推進を担当する後藤賢也氏による講演で、同社がSDGsをどのように位置付け、何を目的に取り組んでいるか等が紹介された。

赤羽良太氏(ジャパンニューアルファ 総務部 部長、SDGs & Career代表)


後藤賢也氏(ダイコク電機 管理統括部 総務部 部長)


赤羽氏は月刊アミューズメントジャパンでSDGsをテーマにしたコラム『もっと働きやすく、もっと選ばれるためのSDGs』を連載しており、筆者はその担当編集者として、すでに2度、SDGs体験ゲーム「Get The Point」の様子を取材している。実際に参加するのはこれが初めてだったが、高得点を稼ぐコツはおおむね理解しているつもりだ。

ゲームは、鉄・レアメタル・化石燃料・木材・動物・植物の6種類の「資源カード」を使い、生活に関連した「車」「家」「サラダ」などのアイテムを作成する。各アイテムにはそれぞれポイントが設定されており、最終的にはより多くのポイント獲得を目指す。各チーム4人で、チーム対抗戦。要点は、ゲームの途中で資源を枯渇させないことだ。

SDGsを体験できるボードゲーム「Get The Point」

会場はDMM.com社内のイベントスペース


結果はいかに!?

結果、筆者が参加したグループは途中で資源がなくなりゲーム続行不可能になってしまった。ネタバレになるので、ゲームのコツや、やってはいけないことを詳しく書くことはできないが、チームとしてゲームを継続し高得点を獲得するには、「コミュニケーション」と「SDGsの理解力」が重要になる。

体験ゲーム後に行われた赤羽氏のセミナー内容を聞き、世界から見た日本の評価や課題を理解し、SDGsに取り組むことで得られるメリットがこんなにもあるのかと改めて認識した。特に「地球の生態系が1年間に供給できるすべての生物資源の容量(バイオキャパシティー)を、人類は1~7月末の間に使い切ってしまい、そこから年末までは前借りながら暮らしている」という話は印象深い。つまり現代人は、本来であれば次世代の人々が使うものを前借りして、豊かすぎる暮らしをしているということだ。

ワークショップ後に、参加者に感想を聞いてみたところ「自社で行っている活動をSDGsに紐づけていきたい」や「企業イメージや新卒採用にもつながるため、社内で理解を深めて取り組みたい」という声が聞こえた。

SDGsという言葉は定着しつつあるが、その内容を理解している人はまだ多くない。やっていて“当たり前”と言われる時代へと突入する前に、取り組みを進め、何らかの結果を出すことが重要になると感じた。

参加者、講師、運営スタッフの記念写真



パチンコ・パチスロ最新記事