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2023年03月02日
No.10003296

特集 スマート遊技機時代の店舗づくり
「キレイな玉」で地域との共生を
ビックつばめ平店(福島県いわき市)

「キレイな玉」で地域との共生を
店内の目につきやすい場所には玉の清潔さをアピールする自立BOXを設置

2022年12月29日、福島県いわき市に『ビックつばめ平店』がグランドオープンした。スマスロ専用島を配した新店は全国初。パチンコ島もスマート遊技機時代を見据えた中長期的な視点で作られた注目の店舗だ。経営は福島県で9店舗、群馬県で1店舗を展開する中原商事。清潔感のあるホールづくりには地域との共生を図る強い気持ちが込められている。

JRいわき駅から徒歩10分ほど。福島県の浜通りを南北に走る国道399号線沿いにオープンした『ビックつばめ平店』は、2022年6月から既存の店舗を休業して店舗を解体。総台数846台(パチンコ534台・パチスロ312台)の新店として生まれ変わった。

オオキ建築事務所が設計した店舗は、従来のパチンコホールのイメージを大きく変える花模様の外観にまず驚かされる。店内に足を踏み入れると天井にも花模様が描かれ、華やかな空間が広がる。

賑わいとともに清潔感を感じさせる遊技フロアは、右側にパチンココーナー、左側にパチスロコーナーを配した。注目はその間に位置するスマスロコーナーだ。楕円形の島が4つ並び、それぞれに9台ずつ計36台のスマスロを設置した。既存の島を使わずに、スマート遊技機専用の島を設けてスマスロを設置したのは全国でも初めてとみられる。その背景には今後5年先、10年先を見据えた長期的なスマート遊技機導入への布石があった。

パチンココーナー(左)とパチスロコーナー(右)の間の空間に4つ並ぶ楕円形のスマスロ島

同店の島設備を担当したのはニューギン・アドバンス。スマート遊技機専用島は、もちろんメダルの補給設備を備えていない。

キレイな玉をユーザーに提供する『ECOポリシステム』を導入。
大規模な工事を必要とせずに簡単な作業で島内の研磨機を取り外せる

加えてパチンコ島にはニューギン・アドバンスの玉補給システム『ECOポリシステム』を採用した。『ECOポリシステム』は、除菌効果の高いオリジナル洗浄水を噴霧することでポリ研磨材を洗浄しながら玉の補給を行うため、常に新品同様のキレイな玉を提供できる。従来のポリ式研磨機の大きな弱点だったポリ研磨材の補給樋・機械台への混入を防ぎ、補給樋や機械台盤面などへの汚れの付着を防止する効果もあるため、スタッフの清掃作業の軽減も見込める。

人気台を多台数揃えたパチンコ島

同店のパチンコ島は、研磨機を簡単に取り外せる仕様となっている。今年4月以降にスマートパチンコを導入した際には、研磨機を取り外して、古い研磨機を使っている店舗に移設することを視野に入れている。しばらくは既存機とスマート遊技機が共存することを考えて打った一手と言えそうだ。

グランドオープンにあたっては、市場で評価の高い機種を多台数揃えた。トイレやカウンターに「キレイな玉」をアピールするPOPも掲示して、来店客に清潔感のあるお店のイメージをしっかりとアピールすることも忘れてはいない。齊藤大輔店長は新店に込めた想いをこう語る。


「新しい設備もたくさん揃えてもらい、機種構成も他店にはない豪華なラインナップ。スマスロを機にこの店から流行を発信して、パチンコ業界の新たな隆盛を作れる場所にしていきたい。いわきはパチンコ・パチスロ熱の高いエリアです。当店が地域の方々の喜びの場として共生し続けられるよう、クリーンなイメージを作っていきたいと思っています」

齊藤大輔店長


※『月刊アミューズメントジャパン』2023年3月号に掲載した記事を転載しました。


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