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2021年06月30日
No.10002343

株式会社A‐TE‐RU
パチンコ業界に革新的ツール誕生
NFCチップ搭載で情報革命を起こすか!?

パチンコ業界に革新的ツール誕生

これからのホール運営に限りない可能性を秘めたツールが誕生した。株式会社A‐TE‐RUが手掛ける非接触型店舗支援ツール「A‐TE‐RU」(アテル)がそれだ。コロナ禍で安心・安全が求められるようになったホールに、この最先端技術がどう活かされるのか。その詳細に迫った。

NFCチップ技術による
新たなホール支援ツール


「A‐TE‐RU」に搭載されたNFCチップとは、すでに私たちの生活の中に入り込んでいる技術だ。代表的なものに「Suica」や「PASMO」などの交通系電子マネーや、iPhoneに搭載されているApple Payで用いられている。共通点は直接的な接触を必要とせず、機器を近づけるだけでさまざまなサービスを利用できる点にある。

株式会社A‐TE‐RUはその技術を活用してホール支援ツールを完成させた。遊技台1台1台にNFCチップを搭載したシールを設置することで、遊技客がその場でさまざまな情報を得られる環境を実現するものだ。

例えば、いまホールでは各遊技台の脇に遊技説明POPを備えている。一方で、新型コロナウイルス感染防止対策として実施している遊技台のアルコール消毒に付随して、付帯設備の消毒清掃が必須になっている。遊技説明POPもそのひとつだが、A‐TE‐RUを活用することで機種説明POPが必要なくなり、消毒作業も不要になる。また、新台入替の際に機種説明POPを作成する手間とコストもなくなるのだ。

それだけではない。遊技台1台1台に、店舗側がお客様に伝えたい情報が一元管理され、SNSツール登録への誘導や新台情報などがプレイヤーの手元にダイレクトに届けられるようになる。


P‐BRAINが技術提供し
システムの自動化を進めていく


「A‐TE‐RU」の大きな特徴は、クラウド型ホールデータ管理システムP‐BRAINから技術提供を受けている点だ。これにより、新台入替時の機種配置変更に伴う機種説明POPの変更の作業の簡略化を実現した。

また、P‐BRAINの技術により、現在多くの店舗で台ごとに掲示しているQRコード等の情報がソフトウェアによって一括管理され、遊技台の移設等によるQRコード等の貼り替え作業も不要になる。
 
ホールでの実務経験が豊富な
A‐TE‐RUの創業メンバー


株式会社A‐TE‐RUのメンバーは現在4人。いずれもホールでの実務経験があり、ホールの実務や実態に詳しい。彼らは同時に、パチンコ業界特化型人材育成システム「P‐MOTIVATION」の運営も行っている。株式会社P‐MOTIVATIONは人材育成システムを手掛ける会社だが、その中でホールが抱えている課題やお客様の声をもとに、A‐TE‐RUを完成させたという。

A‐TE‐RUの代表を務める佐々木健太郎社長はP‐MOTIVATIONの副社長も兼務。ホールにおけるさまざまな課題解決に取り組んでいる。

「A‐TE‐RUで実現できるのは最新情報の標準化です。現在はネットを通じて必要な時に必要な情報を選択して得られる環境になりました。その結果、お客様は無差別に配信される情報より、本当に必要な情報を簡単に、瞬時に得られることに価値を感じるように変わってきています。だからこそ、無造作に発信される膨大な情報ではなく、求められる情報を整理してご提供できる環境をつくることが、まさにいまホールに求められていることだと考えています」

佐々木社長

大原直樹副社長もP‐MOTIVATIONの代表を兼務し、ホールへの支援を続けている。

「お客様から寄せられた悩みがきっかけでした。いまは新型コロナウイルスに無知だった1年前とは違い、新たな生活環境への対応が必要になっています。ホールでの接客対応も変わり、人材育成や業務の軽減、簡素化も新たな課題を抱えています。A‐TE‐RUとP‐MOTIVATIONを通じてそうした課題を解決できればという想いです」

大原副社長

時代の変化に適応した
新たな方法を模索


小田部雄輔専務は「新台入替の度に機種説明POPを付け替えたり、1台1台の遊技台のPOPを用意したりする作業は必要ですが、スタッフの負担が大きい。A‐TE‐RUを導入すればこうした作業が必要なくなり、ボタンひとつで変更が可能になります」と現場目線でのメリットを挙げる。

「新型コロナウイルスによって、ホールの清掃や接客対応も大きく変わりました」と話すのは高島雄太常務だ。「機種説明POPに触れることすら抵抗を感じるお客様もいらっしゃるので、これまでの作業を根本から見直す必要があります」とユーザー目線でのA‐TE‐RUの活用を提案する。

小田部専務(左)と高島常務

佐々木社長は、「A‐TE‐RUの活用方法はホール様の工夫次第で無限の可能性がある」と確信している。

「目線を変えれば必ず新しい方法が見つかります。無理、難題、先入観を捨てて、新たなホール運営のお手伝いができればと考えています。時代と共にホール様が抱える課題は変化していきます。だからこそ時代の変化を感じ取り、柔軟に対応してA‐TE‐RUの活用方法を変えることはもちろん、いままでの常識は非常識と捉えて、ホール様と一体になって新しい価値を生み出していきたいと思います」

A‐TE‐RUが提供する新しい価値が未曽有の苦境にあるパチンコ産業を照らす光になるのか。今後の動きに注目したい。




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