コラム

コラム内を

2021年06月15日
No.10002322

パチンコ必勝ガイド×APJ「パチンコライターリレーコラム」
コロナ後は年配ファンと海のオカルトトークを楽しみたい/森本レオ子
コラム「パチンコ全集中!」連載⑥

コロナ後は年配ファンと海のオカルトトークを楽しみたい/森本レオ子

緊急事態宣言が再延長され、生活圏である都内や埼玉の飲食店では未だに酒類提供の自粛が続いています。酒豪というほどではありませんが嗜む程度にはお酒が好きなので、気兼ねなく外で呑める日が待ち遠しい今日この頃。もうすぐ夏ですし、ひと汗かいたあとにサッパリとした麦焼酎のソーダ割が飲めたら素敵ですが、やはりオリンピックが無事に閉幕するまでは我慢なのかなぁ。

しかし、その一方で私はとんでもない事実に気づいてしまいました。あれ? 私、外でお酒が飲めなくてもあんまり困らないかも……と。飲食店での酒類提供が概ねなくなったもののそれほど自分の生活が変わっていないと言うか、「焼肉を食べる時にビールが飲めないのは嫌だなぁと」思う程度で、そもそも外で焼肉なんて数カ月に一度しかありませんから、なきゃないで別に良いんですよ。外食でのお酒は自分にとって、“なくなったら悲しいけれど、取るに足らないもの”だったと気づいてしまったんです。

コロナ禍の中でパチンコホールの客足が減ったとの声をよく耳にします。パチンコホールでの感染リスクは極めて低いこと、そして検温・消毒等の感染対策が徹底されていることを業界全体が根気強く訴えかけたことが功を奏してか、客足は少しずつ戻っているようにも感じますが、年配層については特に戻りが芳しくないようにも見受けられます。収録でお世話になったホールの従業員の方々がそう嘆いているのを聞いたこともありますし、毎日のように足繁くホールへ通っていると、嫌でもそれを痛感します。

もちろんそれは感染リスクを考慮してのことでしょう。加えて、昨年の緊急事態宣言下で休業要請に従わないホールがメディアで晒しものにされ、不当にパチンコ業界のイメージを下げられました。現実問題としてこれまで以上にパチンコを楽しむ自分に対する周囲の目を強く気にせざる得なくなりましたし、肩身はかなり狭くなりました。

仕事を楯にパチンコが打てる私でもそうなんですから、一般ユーザーはさらに後ろ指をさされるリスクが大きくなっているのでしょう。それに、パチンコホールではクラスターの発生が確認されていないとはいえ、万が一のことが起こってしまった場合、身の回りのコミュニティにおいて村八分にされてしまう可能性があります。日頃から生活圏が比較的狭い年配層の方々は、特に周囲の目を気にする傾向にあるハズです。

今パチンコを打たない、打てない理由の大筋が上記の通りなのだとすると、コロナ禍が落ち着けば以前の客足に戻るのでしょうか。こんなことはあまり考えたくないですが、楽観視はできないと思います。「外でお酒が飲めなくてもたいした問題ではない」と気づいてしまった私のように、「パチンコが打てなくても大丈夫」「あれだけ毎日パチンコを打っていたのに、なきゃないで人生楽しめるものだ」と気づいてしまった方がかなりの数いるんじゃないかな。

この1〜2年の間でパチンコがない生活に慣れてしまった人に、いかにして戻って来てもらえるか。コロナ禍が落ち着いてからが、遊技としてのパチンコの正念場でしょう。個人的には、年配層のお客さん同士のコミュニケーションの場として機能していた、海物語シリーズのシマの和やかな雰囲気が戻ってくることに期待しています。勝ち負け以外のパチンコの魅力を知り尽くした人生の諸先輩方ともう一度、オカルト満載の海トークを繰り広げたい。パチンコの楽しみ方を一から叩き込まれたい。勝ち負けに執着していた頃はそのありがたみがわかりませんでしたが、「パチンコは楽しんだ者勝ち」だと気づけるようになった今は、学びたいことが山ほどあります。

※このコラムは毎月1回掲載します。

[こんな記事も読まれています]
森本レオ子のコラム「パチンコ全集中!」
連載⑤「子育ては苦労が9割。あとの1割は!?」
https://amusement-japan.co.jp/article/detail/10002277/
連載④ 「私が食べた地方のグルメ」
https://amusement-japan.co.jp/article/detail/10002240/
連載③ 「パチンコ業界がTwitter一強の理由」
https://amusement-japan.co.jp/article/detail/10002193/
連載② 「パチンカーの私はどう見られているか」
https://amusement-japan.co.jp/article/detail/10002145/
連載① 「時代がDDに追いついたかも」
https://amusement-japan.co.jp/article/detail/10002092/